次の日、学校から帰って勉強部屋にランドセルを放り投げると、
２キロ先のモッチーの家の方角に向けて自転車を走らせた。
私の自転車は５段変速、モッチーのは縦１０段変速だった。
ハンドルにはスピードメーターが付いている。
方向指示器のレバーも付いていて、そのレバーを右にまわすと、
後ろのお弁当箱のような方向指示器のライトが、右に流れるようにキラキラ光る。
モッチーの自転車のハンドルはスポーツタイプのハンドルで羊の角の様に下にクルッと
下がっている。
このハンドルは前屈みの姿勢で乗りにくいので、ハンドルを逆さに付け替えて高い姿勢で乗理変えるともできる。

付近はアスファルトで舗装されていないデコボコ道が多かったので、
転んでこそのキラキラ光る方向指示器はすぐに壊れてしまって、
微妙に変速をするとよくチェーンが外れた。

水たまりを避けるようにしてガタガタ道を走ってモッチーの家に行った。
そして、モッチーの家のモッチーの勉強部屋の扉を開けた。
するとモッチーの手にしていたのは。。。。つづく